賃貸借契約における「重要事項説明」とは？「IT重説」についても解説

賃貸借契約を結ぶ際にはさまざまな手続きが必要ですが、その一つに「重要事項説明」というものがあります。
しかし「重要事項説明ってなに？」「誰が説明するの？」と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸借契約における重要事項説明の概要や確認すべきポイント、IT重説について解説します。

「重要事項説明」とは？

重要事項説明書には、賃貸借契約を結ぶうえでの重要なポイントが詳しく記載されています。
宅地建物取引業法により定められているのは、「不動産会社は借主に対し、この重要事項を説明しなければならない」ということです。
重要事項説明は誰がおこなっても良いわけではなく、「宅地建物取引士」が口頭で説明をおこなうことが義務付けられています。
借主は重要事項説明を受けたあと、それが納得できる内容であれば署名・捺印をすることで次の契約ステップに進むことが可能です。
「時間がないから」といった理由で省略することはできません。
法律によって義務付けられているため、重要事項説明を省略することはできません。

重要事項説明で確認すべきポイント

重要事項説明を受ける際には、「特約に関する説明を聞き逃さない」ことがポイントです。
賃貸物件では、その物件特有のルールや契約事項がある場合は、特約に記載して口頭説明をします。
たとえば、事故物件の履歴や近隣に心理的瑕疵施設がある場合などが挙げられます。
また、借主に費用負担が発生したり、不利な条件を含む契約があったりする場合も特約で説明されますので、注意深く聞き逃さないようにしましょう。

IT重説とは？

IT重説とは、テレビ会議やビデオ通話などのITを活用して賃貸借契約の重要事項説明をおこなうことを指します。
これまでは宅地建物取引士が対面でおこなうことが義務付けられていましたが、2017年10月以降からIT重説が受けられるようになりました。
条件として、「対面と同様に説明や質疑応答が双方向で可能なこと」というものがありますが、IT重説を利用することで自宅などでも重要事項説明を受けることができます。
ただし、IT重説は「賃貸借契約」に関する取引に限定されているため、注意が必要です。

まとめ

重要事項説明とは、宅地建物取引士が賃貸物件に関する重要事項を口頭で説明することを指し、宅地建物取引業法において義務付けられています。
重要事項説明で確認すべきポイントとしては、特約に関する説明を聞き逃さないことが挙げられるでしょう。
またこれまでの重要事項説明は、宅地建物取引士が対面でおこなうこととなっていましたが、2017年10月以降はテレビ会議などを活用したIT重説が受けられるようになっています。
大阪市城東区周辺の不動産情報ならクラスモ深江橋店にお任せください。
「くらし・もっと・たいせつに」をモットーにお客様のご要望に真摯にお応えします。
ぜひ、お気軽にご相談ください。